「美人な女だな」と思った客はボッコちゃんと話してみた。ボッコちゃんは名前と年を聞かれた時はちゃんと答えたが、頭がからっぽだったため、他の質問はだめだった。例えば、「いつ映画へ行こうか」という質問には、ボッコちゃんは答えられなかった。そのようにこまった時はボッコちゃんの後ろの信号が出、マスターが助けてあげた。
客はボッコちゃんにも飲ませたが、ボッコちゃんは酔わなかった。バーのマスターはボッコちゃんが飲んだ酒をプラスチク管から酒を集め、飲んだ。
客の中に、一人ボッコちゃんに熱をあげる青年がいた。その青年はボッコちゃんと話せるようにいつもバーに通い多く飲んだために、バーの支払いに困っていた。青年は父親にお金を借り、今晩で終わりと思い、バーに行った。
ボッコちゃんにもう会えなくて悲しいという理由で、青年はボッコちゃんを殺すことに決めた。ボッコちゃんと飲んでいる時に、ポケットから薬の包みを出し、グラスに入れ、ボッコちゃんに飲ませた。ボッコちゃんが毒薬を飲んだ後、青年は帰った。ボッコちゃんはロボットなので、死ななかった。バーのマスターはプラスチック管から薬が入っていた酒を集め、残ったお客に奢り、マスターも飲んだ。
みんなが死んだ後、ボッコちゃんは一人でバーのカウンターの中に立っていた。